#01 SONYラジオ ICF-M760V イヤフォン側 周波数特性の改善

0_OUT_B.jpg
ICF-M200_2544s.jpg

愛用のラジオはSONY ICF-M760V、ICF-M260、それとICF-M200。(ICF-M200はICF-M260より若干大きく電池3個仕様、6畳間には十分な音量。タイマーは無い)
あと、昔母から頼まれて買ったICF-M500が聴かなくなったため今は私の手に!ICF-M200より少し大きくて高感度。
一時は他社製のも手に入れたが結局はSONY「ICF-M」シリーズが揃った。
聴取可能な放送局は周波数が適度に離れており夜間でも混信があまり無いため選択度はシビアでなくとも良い。
音質と操作性に比重を置いた選択である。
一番大きなICF-M760Vのスピーカーは直径12cmだがこのサイズからは想像できないとても豊かな低音域が出る。
普段はAM中心だが、FMで音楽を聴くととても心地よい。
がしかし!
イヤフォンの音声を聞くと低音域が強調されすぎてとても不快な音なのだ。
あまりイヤフォンの用途は無いかも知れないが、とても勿体ない。 コストを削ったんだなこれは。
ある時録音のためイヤフォン音声をPCへ取り込んだところ、やはり低音域ばかり目立って不自然なため仕方なくWAVEエディタのイコライザで低音域を減衰させたが、出来る事なら根本的に”イヤフォン側だけ”常時聞きやすい周波数特性にしたいと言う欲求が治まらず、さて、どうしたものか・・・

<回路の確認>
回路を追ったところ、スピーカー出力に対してイヤフォン側は抵抗が1個直列についており、ゲインを下げる効果だけらしい。 で、早々対策を考えた。「イヤフォン側だけLRハイパスフィルターを付ける!」
SONY_ICF-M760V_RE.png

コイルと抵抗の値は適当にググって次の通りに決めた。(計算めんどうなんだもん)
あまりゲインを下げないことも含めて。

L=0.0047μH →4.7 mH ※訂正(表示は472K)
R=12 Ω

では改造してみよー!

<ケースを外す>
ネジは背面の見える部分だけ外し(画像は割愛)、ケース前面は底面側をより大きく開けながら外す。
ボタン類をちょっと押し込みながら行うとよい。

2_BODY.jpg

<音声出力部分の回路を確認>
スピーカーの配線とイヤフォンジャック周辺の回路を確認する。
3_BOARD_OUT_ORG.jpg

<改造の作業>
「R310」表示のすぐ下のパターンをこの通りカッターで切断する。
4_BOARD_OUT_CUT.jpg

切断したパターンへ抵抗12Ωを半田付けして接続し直す。
5_BOARD_OUT_INST-REG.jpg

コイル4.7mHを画像の通り半田付け。
6_BOARD_OUT_INST-C.jpg

こんな感じ
7_BOARD_FIX.jpg

<ケース取付前の作業>
ふつーに元通り組み立て直そうと思ってもケースが閉まらない!
しばし考えた後、理解した。

組み立て前に、画像の様に3か所のケーブルをしっかり固定する。
8_ASSEMBLY.jpg

ボタンはケース前面側に移動。(しないと組み立てできない)
9_ASSEMBLY.jpg
10_ASSEMBLY.jpg
11_ASSEMBLY.jpg

<ケース取付>
後はケース前面を本体側へ取付るが、取り外しの時とは異なり素直に取り付ける。
(画像は無し)


<結果>
”もこもこ”していたイヤフォン出力の音声は低音域がおとなしくなり聞きやすくなった。
スピーカー出力は変わらず。
めでたしめでたし!

※この記事をもとに改造した事で何が起こっても当方は一切責任を負いません。

<活躍した道具達>
半田ゴテ、半田ゴテ台、半田
ニッパー
プラスドライバー
90_TOOLS.jpg

おっと!回路パターンの切断はこれ。プラスチック・カッターを使用。
買ったの30年前かなー。とてもお世話になってます。
91_TOOLS.jpg


ちょっと補足。
一般的にイヤフォン出力の周波数特性は回路上スピーカー出力とほぼ同じだと思われ、おそらく後継のICF-M770Vも同じ音質でしょう。 Panasonic RF-U70などは低音域が控え目(強調していない)なのでイヤフォン出力は違和感が無いはず。 ICF-M760V,260V,200などは音楽を聴くのに向いている。 RF-U70は会話の帯域に絞っている様に思える。 ノイズの影響が出にくい作りなのかな?
あ、何故CRの組み合わせではなくLRかって?やってみたかっただけ(笑)


<パーツ購入先の例> 2014/12/17 記事追加

ちょいと調べてみたYO!

千石電商オンラインショップ
全国一律432円(税込)

インダクタ(太陽誘電) 4.7mH LHLC08NB 472J・・・ラジアルリード型
53円/1個
カーボン抵抗(タクマン) 12Ω 1/4W
60円/10本入り


共立エレショップ
定形外郵便(全国一律120円)

マイクロインダクタ 4.7mH LHL06NB・・・ラジアルリード型
42円/1個
カーボン抵抗 12Ω 1/4W
40円/10本入り


<便利なアプリ> 2015/1/10 記事追加

この記事を投稿した2011年当時、爆発的にユーザー数が増えていったAndroid端末。
暫くしてこのアプリに巡りあったのだけれど、電子パーツの調べ事にとてもお勧め。 無償アプリだ。

ElectroDroid
M760V_20_2015_01_10_200825.jpg


抵抗値のカラーコード、オームの法則計算、そしてこのLRフィルターの値の算出も出来る。
M760V_21_2015_01_10_113517a.jpg
本記事のLRをCRで実現したいのなら、このアプリのフィルターでLR→CRに切り替えれば一発。
配線は、本記事のLの場所へRを、Rの場所へCを配線すれば良いだけ。

それまではWEBでググって収集したものがこんな便利なアプリで済むなんて。
→WEBなら 「CRハイパスフィルタ 計算」でググれ!
作者様、ありがとう!
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