#16 メモリープレーヤーの音声を昇圧しよう!

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ええと、色んな言い方があるんだね(汗)
・デジタルオーディオプレーヤー
・メモリープレーヤー
・フラッシュメモリプレーヤー
・ポータブルメモリプレーヤー
・MP3プレーヤー

製品専用のドッグで繋げて再生する方法もあるけれど、
従来の”アンプ(プリアンプ)”へ繋げて音楽を楽しみたいアナタへお勧めの「昇圧トランスの制作」。

◆トランスだけでいいのだ!

メモリープレーヤー(mp3プレーヤー)は、物によってバカに出来ないほどクオリティーの良い音を出す。
だがしかーし!その音をアンプへ入れてもスピーカーから出た音はしょんぼり・・・
メモリープレーヤーの出力が小さ過ぎるんだ。
アンプのライン入力レベルとしては適当ではないんだな。

こんな接続ね、
メモリープレーヤー(レベルが小さい)→ アンプ → スピーカー

暫定処置として、アンプのボリュームを上げればいいのだけれど、
困るのは、アンプのボリュームを下げ忘れてソースを他に切り替えてドカーン!!
何とかしませう。

恒久処置ダ!

アンプの原理は入力電圧をトリガーにして増幅しスピーカーを駆動する。
   ↓
だから、メモリープレーヤーの出力電圧をトランスで適当に昇圧してアンプへ入力してやれば良い。

こうだね♪
メモリープレーヤー → 追加[昇圧トランス]→ アンプ → スピーカー

ちなみに、昇圧トランスの出力側の電流は反比例して下がるが、アンプの入力にとってはW(ワット=電流×電圧)を上げる必要は無いので無視してよろしい。
主役は「トランス」だ。そしてトランスは電源が不要!イイネ♪

あ、昇圧トランスって言ったけど正式な名前じゃなくて
「1次側:2次側 → 巻き数少ない:巻き数多い」
の向きで使うから昇圧になるよという意味で言っただけ。向きを逆にして
「1次側:2次側 → 巻き数多い:巻き数少ない」
と接続にすれば降圧トランスになる。

あ、昇圧トランスを通してそのままスピーカーに出力してもW(ワット)は上がらないから聞こえないよ!
勿論、ヘッドホン繋げても音量は上がらないよ!!

回路:左が入力、右が出力
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当然、2次側の巻き数が多い方(100kΩ)が電圧が高い。
2点だけ説明。
①入力、ケース、出力のアースは繋げていない。これは、試してノイズが無かったから。
 全部接続している人もいる。
②抵抗120kΩ
 ここではシャント抵抗と言われインピーダンスを合わせる機能を担当。トランスのインピーダンスより少し大きめの値にする。抵抗を入れないと可聴帯域の周波数特性がフラットにならないからだ。
 100kΩでも試して見たが、自分の耳では違いは分からなかった。

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<部品明細>
・RCAパネルジャック(MR-699G 安価) ¥180x2=360 ・・・ラジオデパート 3F トモカ電気または門田無線電機
・ステレオジャック(マル信 MJ-073H) ¥120x2=¥240 ・・・(忘れた)
・トランス ST-12          ¥640 x2=¥1280 ・・・千石電商 秋葉原本店 1F
・抵抗(タクマン電子 金属皮膜)120kΩ ¥30x2=¥60 ・・・千石電商 秋葉原本店 B1F
・生基板 75x100           ¥120 ・・・千石電商 秋葉原本店 1F
・ケース タカチ YM-100 100x30x70 ¥540 ・・・千石電商 秋葉原本店 1F

価格は若干異なるかも知れない。
合計2600円なり。だが同類の既成品を買うと5000円近くもしてしまう。
多くの人が制作されているし、Webでも記事を良く見かける。

RCAパネルジャックは、今回右側の絶縁タイプを購入した。
アースを共通にするなら左のタイプを使う。
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2013/11/25追記
・ST-32 での作成例を見かけますが、周波数特性は ST-12 の方が良い様です。
・市販の完成品では ELEKIT i-Trans OP-800 があるけれど7000円以上もする上にLINE入力後の音量は???な意見をちらほら見かけます。


◆制作!ケースの穴開け、ヤスリがけ、数点のハンダ付け

穴は、RCAピンジャックとステレオミニジャックの経8mmを3つ開ける。
ドリルの経が足りなければテーパーリーマも使う。
バリが出てしまうので細工ヤスリでコツコツと研磨しよう。
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トランスを固定する生基盤を、ケース取付部分の一回り小さいサイズへカットする。
プラスチック・カッターを使う。
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トランスを適当な位置にハンダ付け。
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生基盤の裏へ両面テープを貼り、ケースの底へ接着。各配線のハンダ付け。
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ハンダ付けはコレこの通り! 緑色はマイナス。
RCAジャックへの配線は、まず始めにシャント抵抗を付けると作業がし易い。
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完成!
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◆聴いてみよう!

本機をアンプへ接続しメモリープレイヤーのボリュームを気持ち7割程度にする。
(注)メモリープレイヤーとアンプを接続するステレオ・ミニケーブルは”抵抗無し”を使う。100均のもので十分。

他のソースとあまり違わない音量に上がっている事が明らかだ! イイネ♪(・∀・)
音質は、これを入れて悪くなる事はまず無い。アンプの様な半導体を通すよりはマシだ。

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◆感想

イイネ♪(・∀・)
ホントこれだけwww
何かと電源ばかりが増えていく世の中。エコでいい仕事をするとはこの事だ。
なので!もう一つ作ってマイカーのカーオーディオのライン入力にも取り付けた。
メモリー・プレイヤー1つでソースを統一してしまうのだ。

うちのカロⅡはプラスドライバー1つでこの通りオーディオ類が引き出せる。
ライン入力へ作成したトランスの出力を接続し、トランスのケースごとカーオーディオの後ろに適当に置く。
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トランスの入力へは、穴を開けてケーブルを前面に通し、メモリー・プレイヤーと接続!
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イイネ♪(・∀・)


◆今回お世話になった道具たち

ドライバードリル
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テーパーリーマー TR-02(穴の経を広げるのに便利な道具)
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細工ヤスリ(バリ取り)
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プラスチックカッター(プリント基板の薄い銅箔くらいはカットできる)
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プラス・ドライバー(ケース組み立て用)
ニッパー(配線カットや皮膜をむく)
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はんだこてセット
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◆後書き ~何か思い出したらムカムカしてきた話(笑)~

これを書いていたら、黎明期のMP3プレーヤーについての出来事を思い出した。
10年前の2003年頃までは殆どがオーディオメーカー以外の物ばかりだったし、電気店の店員のMP3フォーマットに対する知識がまだまだ欠けていた印象があったね。

当時、長く愛用していたカセット・ウォークマンから乗り換えるべく(MDは買わずすっ飛ばした)お試しのつもりで購入したのは、あるメモリーメーカーの製品だった。
これがとても酷かった。音量を上げると低音域に弱く音が割れた。
そして、オーディオメーカーならば解決されるであろうと、新たな製品を検討すべく、ある量販店へ向かった。
→デコーダーやD/A変換の処理はキッチリ設計されていると考えた

店内にはSONYの初期のMP3プレーヤーNW-MS70Dがあったが、内蔵バッテリーだったので避けた。
当時は交換出来ないバッテリーは敬遠していたから。
さて、試聴も出来ず選択に迷ったため、デコーダーの品質など出力がシッカリした商品を店員に質問したところ、愕然とした。

「お客さん、そもそもMP3なんて音が悪いんだから、どれ選んでも同じですよ!」

( ゚Д゚)ハァ?
態度が完全にナメていた。
コイツはお客の質問無視して何故持論を展開?
MP3の圧縮原理(人間の耳に聞こえ難い音のカット)とか、圧縮ビットレートとか、サンプリング周波数とか、何も知らずにどこかの高圧縮のMP3サンプル曲でも聴いたに違いないな。それがMP3なんだと理解したつもりなんだろな。
そう思うとバカバカしくてその場を去った。

なんて事があったなー。
渋谷ハチ公近くのチッサ・カメラだよww
その量販店は昔から利用していて好きなんだけど、もしそんな店員がまだいるのなら益々ネット掲示板などの意見は貴重で信頼できるし、実店舗から離れちゃうよね。
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