問題のアシスト?自転車を所有していた件

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2016/12/5 追記あり
2016/12/15 追記あり

いつもの小細工ネタはお休み。
変わった製品を所有していた事が発覚したので軽くレビューをば。

日本タイガー電器株式会社 「bicycle-452assist」

我が家にあった、知る人ぞ知るアシスト?自転車なのだが、なんと!ついこないだ2016年10月27日のニュースで

「アシスト比が基準を超える製品」

として公表されたうちの一つだった。

2016/12/10追記
同社の製品全てではなく、踏力を正しく検知しアシスト比が基準を満たすちゃんとしたアシスト自転車も販売されているので問い合わせをオヌヌメします。


消費者庁
・道交法の基準に適合しない電動アシスト自転車に乗るのはやめましょう!
 まずは、お持ちの自転車の型式について確認をしましょう!(2016年10月)
 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/161027kouhyou_1.pdf


と言うか、これは高齢の親父の所有物。今年(2016年)の春、親父に代わって親父の所有物の整理を母から頼まれ自転車の面倒も見ることになったのだが、この初めて乗るアシスト?自転車の動作原理にとても違和感だったし、事情が判明してビックリというか納得してしまった(笑)

まず発売元が公表しているスペックらしきものがコレ。
保管されてた新聞切り抜きが注文先のSantasan(日本タイガー電器株式会社の通販)で、メモ書きから2年前(2014年)購入したらしい。
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前カゴとワイヤー鍵が付属し、広告右側の小さな小さな説明書きにもあるが、
 組み立て工賃4500円を含めて44,300円
だった様だ。リア6段変速機が付いてて一見コスパが高そうだが・・・

最初の違和感。
付属の説明書には、その切り抜きにある仕様の記述が一切無かった事。どういう事なのだろう?
・電動アシスト自転車
・軽くて丈夫なアルミフレーム
・タイヤ径26インチ
・乗りやすい高さ76cmの低めのサドル
・長く走れる大容量12Ahバッテリー
・シマノ製6段変速機
・白色LEDライト
・ラクラクスタンド

以下はネットや実物から。これも説明書に一切無い。(何ならpdfをUPしようか?)
・電源:充電式シリコンバッテリー →実測約8.8kg
・充電時間:2~8時間
・走行距離の目安:約40Km(積載重量60kg/満タン充電時)
 ※基準測定方式での目安であり、走行状況や環境によって大きく異なります。
・補助速度範囲:24km/h未満
・体重制限:85kg
・原産国:中国
・性能/機能: アシスト、自己走行(自らの足の力で漕ぐ)の2way!
・付属品: 充電器、予備ヒューズ 5A 250V、組み立て工具


で、次が大事な所なのだが、説明書16頁の中にある12頁中に1行に、

「この自転車はペダルを漕(こ)ぐ動きを検知してモーターが動作するタイプですので、坂道でご使用の際には変速ギアを軽い状態で・・・」

それを始めに言わんかい!!!
つまり、スタートは完全に人力なのだ(笑)(実際はペダル1回転弱まで)
高齢の親父が乗らなくなったのはその辺なのかな~。



◆実際どんな代物だったのか

乗ってみての感想。
これはアシスト自転車では無いと思う。

違和感と疑問含め、扱ってみての率直な感想は、、、
・バッテリー抜きでも重量はヘヴィー級。「軽くて丈夫なアルミフレーム」とは思えない。
停止状態から踏み込んでもアシストしない!上り坂の発進は困難。
・どうやらペダルの回転を検知してモーター回してるだけ!
・平地のスピード感が速い!ペダルを回す力だけでモーターが30Km/h出しているっぽい
・ただしキツイ上り坂はローギアでペダルを思い切り踏まないと登れない。(モーターのトルク自体は強くない)
・ライト兼用のバッテリー残量計、前カゴのせいでライトが意味をなしていない。
・後輪のタイヤ&チューブの交換が、モーター一体型のため面倒くさそう。


恐らく、モーターを回すきっかけとなるセンサーはこのクランク根元付近の回転検知1箇所だけと思われる。ペダル踏み込み用の検知は無い様だ。
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そのなんちゃってアシストの制御だが、こんな感じ。
 走り始め → ペダル1回転弱でモーター回転始める
 速度が出ている → ペダル3~4回転でモーター回転始める

ペダル踏み込みのセンサーが無いため、恐らく、速度(モーターOFF時の)によってONになるペダル回転数(ペダル回転速度)の検出が変化する様だ。
そして大事なモーターのトルク(回転の力)については恐らく、

モーターのトルクは速度に関係なく一定っぽい。(最高速度まで)


難点について、「走り始めはアシストしない」以外にもう一つ解った事、

「走行中ペダルを漕ぐのを止めてモーター停止すると、ONになるまでの間ペダルが重い」

モーターの回路が閉じて通電しているからだろう。逆起電力が掛かっているので重たいのである。(ググレカス)


以上が乗ってわかったことDeath!!
もう結論は出ました。
ご近所へ譲る話もあったのだが、無かった事に。廃棄決定ですな(笑)

2016/12/15 追記
自転車は廃棄ではなく、無事引き取ってもらえた!
自宅前を通りかかったリサイクルショップの回収車へ声をかけたところ、やはりこの自転車の事は耳に入っていたようだが手短に状況を説明して解っていただけた。もう綺麗サッパリ忘れよう。



◆日本のアシスト自転車の定義は?

前述の消費者庁の説明pdfの通り、道路交通法による日本のアシスト自転車の定義は、

人がペダルを踏む力とモーターによる補助力の比が
「走行速度10km未満では最大で1:2」
「時速10km以上時速24km未満では走行速度が上がるほどアシスト比率が徐々に減少」
「時速24km以上では補助力が0」

ちゃんと、「ペダルを踏む力」と記述が有るわけです。
なので、その検出が無いものは日本では道路交通法の言うアシスト自転車ではないだ。

酷いよな、日本タイガー電器のなんちゃってアシスト自転車!


あるべきペダル踏力の検出とか、電動アシスト自転車を構成する要素についてはここが参考になった。
→ 第112回 アシスト新基準 ?再注目の電動アシスト自転車?|テクの雑学|TDK Techno Magazine
  http://www.tdk.co.jp/techmag/knowledge/200903/index2.htm




◆もう一つ酷いところ

ちなみにも一つ、使えねぇ!てところが。
ライト兼用の残量計は当然ハンドルの部分なのだが、この位置が災いしてライト点灯が役に立たないという・・・
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まあ、踏んだり蹴ったりな仕様でしたな。
公道ではない、どこか広い敷地内の移動手段には良いのかも。



◆感想など

自分はアシストは興味無かったので動作原理は良く解らないままだったけど、まさか、多少の原理や道交法の知識をもっておかないと騙されてしまうご時世だったとは知らなかった。 
詐欺だよなぁ、これ。 →原因は道交法の整備の問題かも



◆専用ダイアルへ電話してみた 2016/12/5 追記

メーカーへの確認はしておきたいな。
消費者庁や警視庁交通局のpdf に掲載された日本タイガー電器株式会社の専用ダイアルへ電話した。

音声案内で対象となる「Lot番号」「届け期間」が流れたのだが、なんと対象外!
いやいや、全く納得できないのでそのまま繋げた。


「所有の製品は案内のモノとは異なりますが、確認させてください」

サポート
「対象となるLot番号はxxxxxxxxでお届け期間yyyy/mm/dd~yyyy/mm/ddになります・・・
・・・自転車の速度24km/hまでモーターがアシストして27km/hで完全に切れる、この仕様を満たさないものを今回対象とさせていただいています。」


(んん?何だ27km/hと言う定義は?)
「がしかし、道交法のアシストの基準と言うものはスピードだけではなくペダル踏力とモーターのトルクの比率も含まれますよね?」

サポート
「対象の自転車は型式認定の取得はしていませんので、トルクセンサーではなくスピードセンサーによって人力の2倍以上の速度が出ないようになっております。」
「お客様の仰っている事(ペダル踏力とモータートルクの比)とは異なってくるとは思いますが。」


(型式認定?んん??2倍という数値を速度に置き換えているぞ?)
「因みに型式認定について教えていただきますか?」

サポート
「YAMAHAさんのアシストを基にした任意の認定があるのですが、この型式認定を通す場合には仰っているトルクセンサーが必要になる様です。」


「話の内容はわかりました。ただ(認定云々)法的となると法を満たす仕様であるべきなので、もう少し根拠を詳しく知りたいです、」

サポート
「ある体重の人を基準にトルクセンサーのアシスト力を逆算してコントローラーやモーターで速度の制御を行っています。」


(解らないお・・・)
「擬似的に、出る速度に対するモーターのトルクを割り出して設計されていると言う事ですかね?」

サポート
「ご心配されているスピードセンサーが違法にあたるかと言う事であれば、違法では無いと言う回答です」


「それは、型式認定を回避する事で御社としては踏力の最大2倍(~10km/hの時)を独自に整えている、と言う事ですかね?」

サポート
「そうですね。悪い言い方をしてしまうと、法的にはグレーと言う事で・・・」


「グレーですよね!?(一歩ゆずって)」

サポート
「そうですね。ただ、型式認定の基準からは外れておりますので、スピードセンサー自体が日本の法律として違反している訳ではございません。」


(あれ?自転車ではなくスピードセンサー個別の話なの?)
「違反ではないと言うと語弊があると思うんですよ。法的には回避している、ですよね?」

サポート
「そうですね」

~~ 以上 ~~

メーカーの主張を真に受けると、ニュースでは、
 「オーバースペックの電動アシスト自転車が見つかったよん!」
 「該当の製品で公道を走ると道路交通法にも違反する可能性があるでぇ!」

と公表しているのだが、

取得されていれば道交法的に認められた自転車となる「型式認定」取得は任意である事。
型式認定がなされていない自転車でも公道を走れるが、
走れる根拠はメーカー責任

と言うことになる。

【結論】・・・今回のメーカーの説明で筋を通した場合
つまり、法的には逃げ道があるって事です。自転車だけに・・・
補助モーター付き自転車に関しては、おそらく道交法で完全に取り締まっている訳では無い様だ。をいをい!
にもかかわらず、消費者庁や警察庁は今更 道交法に適合しない「電動アシスト自転車」をやり玉にあげた、てことらしい。 後手後手じゃないか。 消費者は決して安くはない金出して信じて商品を買っているんだよ! どうしてくれよう。


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